久々にTSUTAYAに行った。
『海猿』を借りに。
レンタルショップというものに久しぶりに行くとやっぱりこのご時世、レンタルビジネスだけではやっていけないのだろう。数年前とガラッと変わっていた。
自動ドアの向こうは、私の知っているツタヤではなかった。
食べ物が販売されており、漫画や雑誌の販売も先日始まったようで、まだDVDのレンタルもやっているのか不安になったほどだ。
しかし入口付近の新コーナーを通り抜けると、私の知っているツタヤの光景があった。
今月の新作、ランキング、店員のおすすめ、今まで通りのツタヤで、安心した。
目当ての『海猿』を探しつつ店を一周して、確信したことがある。
それは、レンタルショップは潰れない、ということだ(異論は認める)。
もちろん数は減るかもしれないし、近所のツタヤもなくなってしまうかもしれない。それでも、ゼロにはならないと思う。
レンタルショップが衰退する最も大きな原因は間違いなくサブスクリプションサービスの台頭だが、久々にレンタルショップに行って、サブスクにはない良さを痛感した。
私も愛用するNetflixやAmazonプライムなどのサブスクサービスは、私にマッチする作品をおすすめしてくれたりオリジナル作品があったりと、いいところがたくさんある。
ただ、その一方でレンタルショップに行けば、サブスクサービスで配信されていないような作品を見つけられたり、昔ハマっていたドラマや映画を思い出せたり、AIはおすすめしてくれないような作品も見つけられたりする。
大量入荷しているのにほとんど貸し出されていれば人気の作品だとわかるし、あらすじや出演者などの内容も、ジャケットを見れば一目でわかる。直感的に作品を選べることも、レンタルショップの良さだ。
今回レンタルした、昔から大好きな『海猿』も大人の事情で、もうテレビでは放送されないし、サブスクで配信されることもないと思うので、たまに見たくなる『海猿』を楽しむためにも、レンタルショップには生き残って頂かねばならんのだ。
そのために私もたまにはレンタルショップに行って、懐かしの作品やそこでしか出会えないような作品を借りて、世界を広げたいと思う。